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2017.03.13

シャキーラが語る”子供の脳の発育の大切さ”

Category 未来の子供のためにできること

Tags こどものためにできること子供教育脳の発育子供の未来

歌手のシャキーラ。ユニセフの親善大使を務めていることは有名ですが、このたび世界経済フォーラムのクリスタルアワードを受賞しました。この賞は国際社会の文化交流と世界平和に貢献した芸術家や文化人に授与されるもので、2017年度はシャキーラ以外に、若い音楽家のための奨学金財団を運営するドイツ人バイオリニストのアンネゾフィー・ムター、暴力や貧困に直面する地域で若者の指導者や企業家を育てる運動を推進する米俳優フォレスト・ウィテカーが受賞しています。

 

5歳までに子どもの脳は作られる

世界経済フォーラムでのシャキーラの発言です。

『最新の神経科学によると、5歳に達するまでの間に子どもの環境を豊かにし、助け守ることにより、すべての子どもの脳の構造をより良く形成できることが分かっています。幼児時代に形成される脳神経のつながりは、子供の思考、学習、健康、記憶、共感する能力、そして良い人生を送るのを助ける他の多くの重要な要素の基礎となるのです。子ども達の健康、成長、幸福、テストの点数、そして大人になった時の収入までもが、子どもが持つ遺伝子だけで決定されないということは、私達にとって大きなチャンスであり、莫大な責任のひとつです。

現在、脳の発達がピークに達している2人の子どもの母親である私は、この莫大な機会と責任の重さを感じています。自分の子ども達に対し私はこう自分自身に問いかけます。「 私は自分ができる全てのことをやれているだろうか?最適な脳の発達のために十分な愛とケア、栄養を与えられているだろうか?私の行動は、子ども達の経験、物事を把握する力、社交性や感情の発達に役に立っているだろうか?」

私は自分がこれらのことが出来ていると信じています。私は幼い子どもの育成に重要な要素を与えられる、幸運な環境にいるからです。』

この後シャキーラは世界で起きている貧困問題に話を進め、恵まれない子ども達への支援を呼びかけます。

 

https://youtu.be/FPY_FgEz0QM?t=9s

Shakira’s Speech at The 2017 World Economic Forum

 

子どものためにできることを全てをやれているか

私は子どもの脳の発達を勉強したことがあり、家庭内暴力やネグレクト、戦時下などの理由で幼児期に強いトラウマを受けた子どもの脳のスキャンを見たことがあります。衝撃でした。脳が萎縮しているのです。幼児の脳は変化します。それも簡単に。幼児期に親密な触れ合いを得られなかった子どもの脳は育たなくなってしまうのです。それとは反対に、親密な触れ合いや良い刺激を受けた子どもの脳はどんどん発達していきます。

このブログを読んでくださっている多くの方は、私自身も含め、シャキーラが言うように『子ども達にケアをあげることができる幸運な環境』にいるかと思います。子ども達の脳の発達に関し、私達には大きなチャンスと責任があるのです。抱きしめたり、本を読んでもらったり、歌を歌ってさえもらえない子ども達がいるのですから。

シャキーラはこうも述べています。

『現在の子供達が、あすのビジネスを主導します。子ども達の貢献する能力があすの社会を形作り、あすの問題を解決します』

このパワフルなスピーチを聞き、私自身も「子ども達に自分ができる全てのことをやれているか」を考えずにはいられませんでした。私達はそれができる、とても幸運な環境にいるのですから。

Mutsumi Paterson // Los Angeles

(ムツミ・パタソン/ロサンゼルス)

全文(英語)はこちらから

https://www.weforum.org/agenda/2017/01/shakira-mother-child-development-education/