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2017.03.13

甘く見れない幼稚園の選び方

Category 日本の教育

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実は甘く見れない幼稚園選び

 

これから子供の幼稚園をどこにしようかと悩むママにとって、気になるのは幼稚園の選び方。どういう基準でどのように選べばいいか。どんな情報を参考にしたらいいのか。「一斉保育と自由保育、どちらがおすすめ?」でも書かせて頂きましたが、我が家の長女は最初に選んだ一斉保育の幼稚園が合わず、泣く泣く年少の1学期で退園し、夏休みに新たな幼稚園候補を必死で探し、2学期から無事に自由保育の幼稚園に入園しました。一斉保育の幼稚園では毎朝行きたくないと泣いていた長女は、新しい幼稚園では本当にのびのびと園生活を送り、日々とても楽しそうに過ごしています。
親としてはどうしても、「給食がある(お弁当作らなくてラッキー!)」「園バスがある(やった!送迎しなくてすむ!)」「家から近い(ある程度の距離の近さは確かに必要)」という点で選んでしまいがち。実際、働くママの私も、「園バスがある」「18時まで延長保育あり(仕事ができる!)」「職場から近い(もっと長く仕事ができる!)」という理由で選びました。

しかし、「5歳までの幼児教育に投資するべき理由」でも書きましたが、子供にとって非常に重要なこの幼少期を、親の都合で選んでしまっては(実際そうしかけた私は後悔しています。)、伸びるはずの子供の能力の芽をつぶしかねません。一番大事なのは自分の子供に今何が必要かということ。子供のタイプも千差万別。自分の子供に合った環境を探すことが大切です。
それではどんな幼稚園が自分の子供に合うのでしょうか?そこで、日本の幼稚園の教育方針についてご紹介します。

伝統的な「一斉保育」と、現代的な「自由保育」

 

幼稚園について調べると、まず最初に耳にする言葉は「一斉保育」と「自由保育」だと思います。「一斉保育」は小学校の授業のように、決められた時間にみんなで同じことをやる保育。お絵かきの時間ならみんなでお絵かきを、お歌の時間ならみんなで歌を歌います。”先生が生徒に指導する”という形で、全てカリキュラムに沿って行われます。

それに対して「自由保育」は、子どもたちが思い思いに自由な活動をする保育です。”自由”とだけあって特に定義があるわけではないのですが、うちの長女の自由保育の幼稚園は、工作ブース、積木・ブロックのスペース、ご本のお部屋、衣装のお部屋(ごっご遊び用)、園庭、室内ホールなどがあり、ランチの時間以外は一日中自分の好きな活動に没頭できます。

実は日本の政府も「自由保育」を推奨している

 

日本では幼稚園が始まった19世紀終わりから、ずっと「一斉保育」を採用してきました。それが、1988年に保育の質向上を目的として、「一斉保育」から子供の興味や関心に基づいて子どもが自由に活動をする「子ども中心の保育(自由保育)」に切り替えられ、1998年には文部科学省の幼児教育指導要領も「子ども中心の保育」と書き換えられたそうです。

この変更は、「一斉保育」はもう”過去のもの”とも読み取れます。海外の幼児教育に倣ってなのか、今は日本でも「自由保育」が幼児教育方針となっています。(幼児教育指導要領に”自由保育”と明記されているわけではありませんが。)

まとめ

しかし、自由保育が推奨されているものの、先生がどのタイミングでどう子供にアプローチするかなど自由保育の実践方法は教師にとっても課題でもあり、教育の質を保つには先生の力量にかかってきます。幼稚園選びの際は、希望する自由保育の幼稚園の先生とじっくり話し、その先生の教育に対する考え方、指導にあたるポリシーなどを見抜くことが不可欠です。

自由保育の方が今の時代にあった教育スタイルのように思いますが、今の幼稚園は、自由保育・一斉保育の2つしかないのではなく、自由保育と一斉保育が融合したスタイルの幼稚園や、モンテッソーリやシュタイナーなど海外の教育法を取り入れた幼稚園もあります。私は2つの幼稚園しか見学せず、そのうちの一つは大規模保育の幼稚園で説明会でも現場の先生と話す機会を持てずに失敗しましたが、私たち親が実際に見学し現場の先生の教育観や実践方法についてお話を聞き、自分の子供にあった幼稚園を選ぶのが重要なのではないでしょうか。

Yoshimi Ueda // Tokyo

上田佳美/東京