ママが子供を“尊重する”とイヤイヤ期がなくなる!?

 

前回の「アメリカのベストセラー子育て本に学ぶ、イヤイヤ期の対処法①」では、子供たちのイヤイヤ期をできるだけ小さく終わらせるには、「子供たちが自信を持つこと」が大切だとお伝えしました。困難(イヤイヤ期)を乗り越えるには、双方(親と子)が互いに変わっていく必要があります。では、私たち親自身はどう変わればいいのでしょうか?
ニューヨーク・タイムズ紙でもベストセラーと評されたアメリカの子育て本「The Happiest Toddler on the Block」の作者、カープ医師はこのように言っています。

「子供たちが、“自分はハッピーで頭が良く、(ママ・パパから)守られているんだ。”と感じることはとても重要です。」

毎日「自分はハッピーで頭が良く、(ママ・パパから)守られているんだ。」と深く感じられている子が、あまりにも手に負えないイヤイヤ行動をするのは稀だそうです。子供がこう感じられるようになるためには、「ママが子供を尊重する」ということが非常に重要だともカープ医師は言っています。

「教えてあげなきゃ」ではなく「一緒に感じる・考える」

 

それでは、“尊重する”とは具体的に何をすればいいのでしょうか?もちろん私たち親は、かわいい子供たちのことを尊重していないはずがありません。でもそれを、子供も“尊重されている”と感じるかどうかは難しいところ。“目上の人を尊重する”、“先生から教えを請う”という文化で育った私たちは、どうしても人生の先輩として子供にも「教えてあげなきゃ」と頑張ってしまいがちです。でも実は、子供たちに必要なのは「教えてもらうこと」ではなく「認めてもらうこと」。日本でも最近よく言われている「まず子供に共感する」がまさにそれです。しかし、”共感する”にもコツがあるそうです。カープ医師は次のように言っています。

「イヤイヤ期の対策として、”共感する”ことは非常に大事です。子供の言ったことをそのまま同じ言葉でリピートしてみて下さい。これは私たち親も共感していると伝えるためです。ここで重要なのは、その同じ言葉をリピートする時の「親の”言い方”」です。まだ言葉をうまく話せない子供でも、右脳は非常に発達しています。なので言葉は分からなくても、親の感情の微妙な変化はすぐ子供に伝わってしまうのです。」

子供のイヤイヤが改善しないのは、親の”共感”ができていないだけ

 

私もハッとしました。自分では「そうだよね〜」と共感したつもりでも、子供のイヤイヤが収まらない時も何度かありました。そういう時は大抵、こちらもイライラがマックスの時。カープ医師の言う「親の微妙な感情の変化」(ここではママの”イライラ”)が子供に伝わってしまっているからうまくいかないのだと知りました。それから自分の娘を観察してみると、やはり私が少しでも”怒り”に近い感情を少しでも持った時に、必ず娘のイヤイヤは続きます。イヤイヤ期対策のためには、私自身がもっと”大人”の対応をすることが重要なのだと実感し、同時に自分の未熟さを反省しました。

怒っている子供にやさしく「大丈夫だよ」の声がけはNG!?

子供に”共感”しなくてはと思い、今度は何やら怒っている娘に対して、「そうだよね〜。いやだよね〜。でも大丈夫だよ〜。」と言ってなぐさめたことがあります。しかし!娘の怒りはさらにエスカレートしてしまいました。実は最後の、「大丈夫だよ〜」が余計だったようです。カープ医師はこう言っています。

「子供が怒った時に、ママが”大丈夫だよ”と言うのは、怒っている相手の感情を否定しているだけです。”そうだよね。”と共感し、”子供と一緒に怒りを感じる”ことが大事です。」

「子供と一緒に怒りを感じる。」確かに”共感”とはそういう事なんだと改めて考えさせられました。自分としては、怒りの感情をどうすることもできない娘を安心させよう思って発した言葉だったのですが、実はそれは娘の感情を否定していたのです。一言に「共感する」と言っても、なかなか難しいなと感じたことを思い出しました。
理屈を知ってもなかなか上手く実践できないのが子育てですが、カープ医師の言葉はいつも目から鱗です。
次回は、「何を実践しても子供のイヤイヤが全く改善されない!」と悩んでいるママ・パパに、是非実践してもらいたいイヤイヤ期対策をお伝えします。

Yoshimi Ueda // Tokyo

上田佳美/東京

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