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2017.03.10

本当に小学校の”お受験”は必要?子供の学費の賢いかけ方

Category 日本の教育

Tags 幼児教育幼稚園教育お受験学校学費

小学校の学費は私立と公立でこれだけ違う!

最新の教育事情にも興味はあるけれど、一家の家計を切り盛りする母の立場としては、気になるのが「学費」。どの時期にどれだけお金をかけるべきなの?と悩んでしまいますよね。
文部科学省の「子供の学習費調査(平成26年度)」では、幼稚園から高校までの年間の学費を、私立と公立に分けて比較調査しています。少子化の影響もあってか、学費は公立も私立も年々増加傾向にあるそうです。

公立と私立の学費の差が一番大きいのは「小学校」です。幼稚園、中学校、高校の私立の学費が、公立の2.5倍前後だったのに対して、私立小学校は公立小学校の4.8倍の学費になっています。
金額で見ると、小学校6年間の学費合計が、公立小学校は193万248円、私立小学校は921万4,734円という結果に。母としてはその費用対効果についてもしっかり検討したいところです。

小学校受験をして私立に入ることが本当に必要か?

文部科学省の調べでは、平成26年度の全国の小学生の数に占める私立小学校生徒の割合は、全体の1.1%となっています。都内に住んでいると、小学校の”お受験”は当然のように一つの選択肢に入ってきますが、全国規模で見るとこんなに少数だったのかとハッとします。
果たして私立の小学校に通うことは、”費用対効果”という意味では投資甲斐があるのでしょうか?
子供を私立小学校に通わせる目的も人それぞれなので一概には言えませんが、もし、「将来社会に出た時に(仕事を通して)活躍する」ことを子供に期待するのであれば、必ずしも私立小学校に入れる必要はないと思います。
私は都内出身ですが、小学校お受験率ほぼ100%の私立幼稚園に通い、小学校から高校までは都内の私立女子校に通っていたので、友達は全て都内のどこかしらの私立小学校出身者でした。しかし、こうして社会人になって長年働いていて気付いたのは、横を見回してみると、社会に出て人より頭一つ抜き出て活躍しているような人は、必ず(ほぼ100%)地方公立学校の出身者。特に男性はこの傾向が顕著です。私立小学校出身者の多くは大企業に勤めるケースが多いように感じますが、全国のトップ1.1%の英才教育を受けているにも関わらず、ものすごい活躍をしている人の話はほとんど聞きません。
なので、親としては、私立小学校に通わせる目的を明確にして、この金額だけの投資価値があるかを自身で判断することが家計的にはいいのではないでしょうか。

比較的費用を抑えられる中高と、学部によって差がある大学の学費

また、文部科学省の調査報告書では、幼稚園から高校までの15年間の学費総額を、それぞれ公立学校を選んだ場合と私立学校を選んだ場合で6ケースに分けて出しています。

小学校で私立に入れると必然的に高校まで私立になるので、大学入学前までの学費総額は1,770万円までにのぼります。
こうやって見ると、中高6年間は私立の場合でも、小学校6年間私立に通わせるよりは比較的費用が低いです。

そして、大学の学費はというと、 日本政策金融公庫の「教育費負担の実態調査」(平成28年度)によると、理系・文系・公立それぞれで下記のようになります。

同じ私立大学でも、文系か理系かで200万円近く差が出てきます。意外にも高かったのが国公立大学の学費。私立大学文系よりも200万ほど低いですが、それでも4年間で500万円近くにものぼります。私立小学校ともあまり変わらない金額です。

親は子供の大学までをしっかりイメージした上で生涯教育費を計算すべき

子供が小さいうちは、どんな大学に入るかまではなかなかイメージしにくいもの。しかし、効率的に教育投資をしていくのであれば、全体を見据えてどの時期に一番投資すべきかの、親の価値基準を持っておくことは大事かと思います。
もちろん子供の意志が出てくると子供の希望に合わせて計画は変わりますので、万が一留学したいと言い出した場合に備えて余裕を持って貯蓄することも必要かもしれません。
とは言え実際のところは、親の家庭教育がしっかりしていれば、子供はしっかり育つもの。後は本人の意志と努力でどこまでも成長していくのが子供です。学校だけに全て頼らず、いかに家庭教育を工夫するかを考えていくことも大事でしょう。そして子供の能力や人格形成に大きな影響をあたえる幼児期の「幼児教育」も、やっぱり忘れてはならない投資先だと思います。

Yoshimi Ueda // Tokyo

上田佳美/東京

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