なかなか線引きが難しいのが「子供のしつけ」。「これ以上やったら怒らないと、ダメな大人になってしまうのでは。。」と思い、”怒る”。子供が立派な大人になるよう育てるのが親の務めであるし、ある程度の「しつけ」は絶対に必要です。しかし、その「怒る」という行為、本当に必要でしょうか?

人気マンガ「ドラゴン桜」の指南役であり、ベストセラー作家、最大規模の教育系メルマガ運営者、と複数の顔で有名な親野智可等さんが、東洋経済オンラインの記事「「しつけ第一」で子どもをスポイルする親たち」でしつけについて興味深いお話をしていたのでご紹介します。

”おぎょうぎ”にこだわると子供は自己肯定感を失う

肘を立てない、音を立てて食べないなどの「食事のマナー」や、遊んだ後のお片づけで習慣化させたい「整理整頓」、遅れないための「時間厳守」。小学校に上がる前にの幼稚園・保育園の時期は、勉強がない分”教育”と言えば「おぎょうぎ」です。

「他の子はできるのにうちの子だけ・・・。」そう思って必死に”おぎょうぎ”をしつける親御さんもいるかもしれません。でも、焦ってどなり続けては逆効果。子供は自分への自信を失い、”おぎょうぎ”だけでなく色んなことができなくなってしまいます。

3年生のA君の父親は非常に厳格な人で、食事のときには、ひじを立てるな、音を立てるな、寄せ箸するな、好き嫌いするななど、小言の連続です。整理整頓にもうるさく、玩具や文房具でも、使った物が出しっぱなしになっていると、ゴミ箱に捨てながら大声でしかりつけます。

(中略)

A君は学校でもつねにおどおどしています。いつも先生や友達の顔色をうかがっていて、言われたことはやりますが、自分からやりたくてやるということはありません。暗く無表情な顔で、子どもらしい快活さはありません。よくお腹が痛くなって、保健室のベッドで休むことが多いそうです。

怒ってどなり続ければ、子供が”おぎょうぎ”を身につけてくれるわけではありません。子供はそれぞれペースが違うので、親は慌てず見守りながら、我が子が少しづつ”おぎょうぎ”を身につけることを楽しめば良いと思います。

「子どものうちにしつけなければ!」は嘘

 

食事のマナーや整理整頓は、子供の将来の習慣にも繋がるので「ちゃんとしつけないと!」と思ってしまうもの。でも実は子供のうちに厳しく”しつけた”ことが、子供の将来に悪影響を与えてしまうようです。

以前は、子どもの頃にまずいちばん大切に育てるべきものとして、しつけを挙げる専門家もいました。でも、今は皆無です。

多くの事例研究から、しつけを優先するとどうしてもしかることが増え、それによって子どもは自己肯定感と他者信頼感が持てなくなり、よい方向に伸びていけなくなるということがわかったからです。青少年犯罪を起こしてしまう子どもたちも、この2つが欠けていることが多いということもわかっています。

教育の専門家たちは皆、子供が伸ばすべきものは「学力」でも「おぎょうぎの良さ」でもなく、「自己肯定感」と「他者信頼感」と言っています。長女のおぎょうぎがあまり良いとは言えないので、もう幼稚園の年中さんもなったし、ちゃんと怒っていかないと、と思っていましたが、これを読んで考えなおしました。

できる範囲でその子のペースで身につけさせてあげることが大切なのではないでしょうか。

一番大事なのは「子供らしい素直さ」と「元気」

 

親野さんは、怒らないしつけの仕方を次のように提案しています。”なぜそうすることが必要かを話して聞かせ、親が見本を見せ、やりやすいように工夫してあげて、少しでも子どもができたら褒める。” これを忍耐強く繰り返せば、おぎょうぎが苦手な子も、そのうち何とか身につけてくれます。

さらに親野さんは、少しくらいしつけが不十分でも、「子供らしい素直さ」と「元気」があれば子供は伸びていくと言っています。人の話を聞く「素直さ」と、ちょっと褒めれば頑張る「元気」。これがあれば何とかなるものだそうです。

Yoshimi Ueda // Tokyo

上田佳美/東京

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