2020年の教育改革に変わること

2020年は教育改革の年と言われていますが、具体的に何が変わるかまずおさらいしましょう。自立学習支援プログラム「すらら」によると、2020年に行われる教育改革で焦点になっているのは次にようなことです。

①英語が小学校3年生から必修科目に
②プログラミングも小学校から必修化(いつからは未確定)
③センター試験が変わる
→高校2年生から受け始め、それが評価される。問題も思考力・判断力・表現力が判断されるものに。
④大学受験の内容が変わる
→各教科の区別がなくなり、理系の問題に文系の要素が入ってくるなど、総合的な学力が問われる問題に。

新しい変化の中、幼稚園児・保育園児を持つ親は子供たちのために何をしてあげたらいいのでしょうか?英語やプログラミングを習わせることももちろんですが、それ以上に「コミュニケーション能力」や「創造力」、「クリティカルシンキング」などのソフトスキルを伸ばすことが必須となります。
実は、兵庫県豊岡市は自治体が主体となって教育改革に取り組んでいるようです。

脱偏差値教育!日本の地方も教育改革

国内の移住情報サイト「雛形」は、先日東京で開催された豊岡市の教育ワークショップを取材されていました。

発達段階に合わせて楽しく体を動かす「親子運動遊び」や、演劇的手法を用いた最先端の授業「コミュニケーション教育」など、0~15歳まで特色のある一貫教育を進めている兵庫県豊岡市。(「雛形」)

このワークショップでは、豊岡市の芸術文化参与を務めている平田オリザさんが、同市で行っているコミュニケーション教育とその重要性について解説していました。

2020年に控えている大学入試改革では主体性・多様性・協働性を問うような試験が行われ、偏差値のみで大学に入学できる時代ではなくなること。センスやマナーのような身体的文化資本は20歳までに形成されるといわれ、それを育むためには本物やいいものに触れて、体にしみこませるしかないこと。パフォーミングアーツや音楽に触れるチャンスは、圧倒的に東京のほうが有利だけれども、豊岡では人口の少なさを逆手に取って、市民全員が無償でアートに触れられる環境を作っていることなどをお話してくれました。

兵庫県豊岡市の教育改革

豊岡市がこのような取り組みを積極的に行っていることは初めて耳にしたので、豊岡市について調べてみました。
豊岡市のローカル情報サイト「飛んでるローカル豊岡」によると、さらに次のようなことを具体的に行っているようです。

①保育園・こども園・幼稚園での英語プログラムを導入

全国的に見てもそうですが、豊岡市でも年々外国人旅行者は増えているようです。ローカル&グローバルというテーマを掲げる豊岡市は、英語教育にも積極的です。こども園を中心に未就学児童に対して、子どもたちが音楽や遊びなどを通して英語を「聴く」「楽しむ」ことで、英語の音(声)やリズムに慣れ親しむことをするプログラムを提供しています。

②公立小学校・中学校に外国人英語教師が配属

学校には必ずALT(AssistantLanguageTeacher)という外国人教師が配属され、生の英語に触れる授業が設置されています。実践的な会話をマスターできるプログラムです。

③演劇を用いたコミュニケーション教育

「相手を理解し、自分を主張する」ことのできるのがコミュニケーション能力。豊岡市では「コミュニケーション教育」として、演劇的手法を用いたユニークな授業を設置しており、なんと今年度(平成29年度)から市内すべての小中学校で導入されているそうです。
授業風景はこちら
この授業の特徴は、何といっても「答えが一つではないこと」。先生からお題を与えられてそれに対しての表現方法を子供たちが考えるのですが、答えがないから自分の頭で考えそれをみんなの前で発表する。正解・不正解がないので、この体験を通して子供の自己肯定感も養われるのが特徴だそうです。
日本の自治体というとどうしても新しい変化への対応が遅いイメージですが、こうやって積極的に行動している地方もいるのは本当に嬉しいことです。子供の未来のために大人が国が変化に対応していくことが求められていると思います。

Yoshimi Ueda // Tokyo

上田佳美/東京

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