レッジョエミリアアプローチの学校の特徴のひとつにドキュメンテーションがあります。これは子どもの活動や発言を写真や文章で綴った活動記録です。レッジョの学校には必ずと言っていいほどこのドキュメンテーションがあり、学校によって壁に貼ってあったり、ファイルにして教室や教室の入り口に置いてあったりします。どちらも子どもの目につく所にあるのも特徴です。

ドキュメンテーションがあることにより、先生や保護者が「子どもが何に興味を持ちどう活動しているか」を共有することができ、また子ども達自身が学びの振り返りに使います。

 

私もドキュメンテーションがあることにより子ども達の学校での様子が分かり、それを一緒に見ながらよく会話をします。そして学校で子どもが興味を持ったことをなるべく学校外の時間でも継続できるようにしてあげるよう心掛けています。

 

ある日のドキュメンテーションによると、2歳になりたてのまだセンテンスでの会話ができなかった息子が貝殻を耳にくっつけて長いこと音を聴いていたようです。そこで先生が息子に言った言葉は “Ocean”。するとその言葉を息子が繰り返して “Ocean” と言ったとか。

その週末に、私たち家族はビーチへ行くことにしました。息子に “Ocean” を見せに。実際に海に連れて行くことで、彼の小さな頭の中で貝殻とそこから聴こえる音と、海と波がつくり出す音・・・その関係がつながったようです。

レッジョの理念のひとつに、「教育は子ども・保育者・保護者が上下なく一体となり成り立つ」というものがあります。ドキュメンテーションがあることにより、子どもの学びや興味は学校という場だけに留まらず、家庭でも持続可能になるのです。大人が子どもに一方的に”教える”のではなく、大人は子どもが生まれながら備えてる豊かな能力を信じ、子どもと”共に学んでいく”という姿勢を大切にしていきます。

Mutsumi Paterson // Los Angeles

ムツミ・パタソン(ロサンゼルス)

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