レッジョアプローチでは主役は子ども

Newsweek誌が、1990年代初めに世界で最も画期的な幼児教育としてレッジョ・エミリアアプローチを取り上げて以来、その画期的なアプローチは米国全土で普及してきました。ここ最近、アメリカの公立の学校でもレッジョアプローチを取り入れる動きがあるという話をよく耳にします。

ミズーリ州でレッジョプログラムの幼稚園を立ち上げた、ウェブスター大学教育学部のブレンダ・フィフ校長は子供たちは、学びのプロセスにおいて、自らが交渉人という意識を持ち、自分が有意義な経験にする権利を持つ」と言います。大人が決めたカリキュラムに子どもが学ぶのではなく、学びの主役はあくまでも子ども。「子どもと大人は一緒に世界を探索し、アイデアを交換し、お互いに学び合う自発的なプロセスを通じて学ぶのです」とフィフ氏は付け加えます。ウェブスター大学はミズーリ州セントルイーズにレッジョ・エミリアプログラムを導入しようとしている第一人者です。

子どもは遊びを通して学ぶ

これはミズーリのある幼稚園のクラスルームの例。

子供たちは段ボール箱に登ったり入ったり出たりしています。そしてその箱の上には大きな傘が上から突き出ています。これは最近のクラスディスカッションのテーマである「熱気球」。彼らは熱気球の旅の地図を描き、そして彼らのイマジネーションによる旅行の話をします。

この幼稚園ではレッジョの「こどもたちの100の言葉」の概念を取り入れています。子ども達が持つそれぞれの表現方法を”ことば”と揶揄した表現です。それには描くこと、積み木や箱を積み上げること、粘土などで形を作ること、そしてごっこ遊びなどが含まれます。 「遊びは休憩時間のためにあるのではない。子ども達は遊びを通して学ぶのです」。粘土遊びをしながらイマジネーションによる物語を展開させたり、熱気球のフルサイズモデルを作って自分達が行く旅行を想像したり。別のミズーリのレッジョ幼稚園の先生は言います。

「私は遊びが持つ力を利用することを学びました。子どもに遊ぶ機会を与える必要があり、それは意図的にする必要があります。子どもが主体となり教師は観察者であり共同学習者。レッジョ・エミリアアプローチは子ども達の自発性を養います。これは実践的な学びの体験であり、それにより実践的なスキルを身につけることができます」

 

レッジョにおける教師の役割

レッジョ・エミリアアプローチの学校でユニークなのは、保育士の他にペタゴジニスタとアトリエスタ、もしくはそれを両方受け持つ先生がいることではないでしょうか。アトリエスタは美術専門の芸術家。ペタゴジニスタは子どもの教育専門家。このビデオではペタゴジニスタの先生が話しています。子ども達の行動を観察、子どもが持つ興味を次にどう発展させていくかを引き出すにはどうしたらよいか、他の先生をまとめていくリーダー的な役割です。「子どもが主体となり大人は観察者」とは言うものの、私が先生方を拝見していると、レッジョの先生方には本当に深い洞察力と、子どもの知識やスキルを更なる上のものに導いていく力があるのだと常に感心します。ただ見守り観察しているだけではないのです。

参考記事:Reggio Emilia Approach Gives Students a Voice in the Curriculum

Mutsumi Paterson (Los Angeles)

ムツミ・パタソン(ロサンゼルス)

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