中学校・高校の教育環境も今のうちからイメージを

幼稚園児・保育園児を持つ親としては、「小学校どこにする?」というのは、日々ママ友や夫婦間で持ち上がるトピックになります。小学校を決めるときに大事なのは、その後の中学・高校・大学でどのような教育を受けてもらいたいか、という事も考慮した上で決めること。先を見据えた上で決めないというのは、行き先を決めずに電車に乗るのと同じです。自分だけの一人旅では良いかもしれませんが、子供の将来となると親である私たちが行き先を照らすことが必要です。

国際バカロレアとは?

それでは今後どんな教育が選択肢にあがるでしょうか?子供にグローバル教育をしたいというのは、今の我々親世代の多くが願っていることだと思います。グローバル教育といえばインターナショナルスクールを最初の思い浮かべますが、年々増えている「国際バカロレア」を取り入れている日本の学校も見逃せません。

国際バカロレアとは、元々スイスで生まれた教育制度です。国際機関が多くあるスイスでは各国の子供達が一時的に滞在し、数年経って母国に戻るケースが多い為、”どこの国に戻っても継続して勉強できるプログラム”ということで、国際バカロレアが誕生しました。つまり「世界基準の教育プログラム」なのです。

国際バカロレアと取り入れている日本の学校

文部科学省によると、日本における国際バカロレア認定校は全国で20校あるそうです。

市立札幌開成中等教育学校(北海道)
仙台育英学園高等学校(宮城県)
茗渓学園高等学校(茨城県)
ぐんま国際アカデミー(群馬県)
昌平中学校(埼玉県)
筑波大学附属坂戸高等学校(埼玉県)
玉川学園中学部・高等部(東京都)
東京学芸大学附属国際中等教育学校(東京都)
東京都立国際高等学校(東京都)
山梨学院大学附属高等学校(山梨県)
インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(長野県)
法政大学女子高等学校(神奈川県)
サニーサイドインターナショナルスクール(岐阜県)
加藤学園暁秀高等学校・中学校(静岡県)
名古屋国際高等学校(愛知県)
立命館宇治高等学校(京都府)
英数学館高等学校(広島県)
AICJ高等学校(広島県)
リンデンホールスクール中高学部(福岡県)
沖縄尚学高等学校(沖縄県)

国際バカロレアで身につく力

国際バカロレアを日本に普及する活動に従事する、東京インターナショナルスクール理事長、国際バカロレア機構日本大使の坪谷ニュウエル郁子さんは、教育雑誌「灯台」のインタビューで、国際バカロレア教育の特徴を次のように説明しています。

国際バカロレアは、幼稚園から16歳までの過程で、「自分は何の為に生まれ、何をすべきか」を繰り返し問う勉強をしていきます。そのような勉強をしていくと、子供たちは物事を多様な視点から考え、自分の意見をきちんと伝えられるようになります。

そして、大学進学のためだけではない、一生学び続けるための力を身につけていくことができるのです。

また、早い段階で「自分は何が好きで、何が得意なのか」を自覚し、それを叶えるための手段を自分の頭で考えるようになります。

さらに、日本の教育で養うことができないが、国際バカロレアで育むことができる能力については、こう話されています。

日本の教育システムは素晴らしいと感じてきました。しかし一方で、日本の教育では育みづらいものが、2つあります。
それが、「自分で発信する能力」と「自己肯定感」です。

これは正に、”グローバル教育”の枠を超えて、この変化の激しい時代に人間が幸せに生きるために必要な基盤だと思います。子供たちだけでなく我々親世代も含め、現代の技術進歩により夢が広がると同時に、先の見えない未来に不安を抱えることもあります。そのような時代を強く前向きに生きるための能力が、国際バカロレアのプログラムを通して身につくように感じました。
日本でももっとこのような学校が増えれば、日本の子供たち明るい未来が待っているのではないでしょうか。

Yoshimi Ueda // Tokyo

上田佳美/東京

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