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2024.05.31

子供たちの教育がこのままではいけない本当の理由

Category 未来の子供のためにできること

Tags 幼児教育教育子供の教育

子供たちの教育を見直したきっかけ

 

私が、自分の子供たちの教育は、今までと同じではいけないと危機感を感じたのは、ロンドン・ビジネススクール教授、リンダ・グラットンの著書『ワーク・シフト』(プレジデント社)を読んでからです。

ワーク・シフト
この本は、2013年のビジネス書大賞も受賞し、私たちの仕事観に衝撃を与えた本の一つです。この本では、リンダ・グラットン教授が、2025年に私たちがどんな働き方をしているかということを、テクノロジーの進化・人口構成やグローバル化などによる社会構造の変化・環境問題などの数々の研究データに基づき、予測・提唱しています。
元々、自分の今後のキャリアを描くのに参考になるかと手にとって読んだのですが、自分の働き方もさることながら、子供たちの将来についても深く考えさせられました。これが2025年の予想なら、子供たちが大人になるもっと先はこれが加速しているだろうと。。

「ワーク・シフト」に見る子ども達の未来

 

この本の最後に、「子どもたちへの手紙」という章があったので、一部を下記に抜粋します。

 

「みなさんの未来には、素晴らしい人生が待っています。(中略)昔は、大きな企業に勤める人が多かったのですが、みなさんの時代には、自分で新しいビジネスを始めるチャンスが広がります。世界のいろんな国の人たちと一緒に働くようになるでしょう。(中略)違う国籍の人と一緒に働くことに慣れ、そのコツをつかむことも大切です。(中略)多様な人間や文化、発想に触れることは、みなさんの人生でとても大事なことです。」

「未来の世界で成功するためには、“創造性”と“イノベーション”がますます重要になりますが、イノベーションが起きやすいのは、多様性のある環境なのです。」

「どういう仕事をするか、どのように働くか、どこで誰と働くかという選択肢は増えますが、自分の働き方を自分で選ぶ以上、自分の責任で賢い選択をしなくてはいけません。」

「みなさんが充実した職業生活を送れるかどうかは、次の三つの課題に対処する能力によって決まります。第一は、職業人生を通じて、自分が興味をいだける分野で高度な専門知識と技能を習得し続けること。第二は、友人関係や人脈などの形で人間関係資本をはぐくむこと。(中略)第三は、所得と消費を中核とする働き方を卒業し、創造的に何かを生み出し、質の高い経験を大切にする働き方に転換することです。」

 

子ども達の未来に欠かせない「創造力」

 

これを読むと、キーワードはまず「創造力」。「万人クリエイティブ」時代の到来です。そして「国際感覚」。「国際感覚」の身につけ方は何となく想像がつきますが、「創造力」はどうやって身につければいいのでしょうか。ここで意識しないといけないのは、今まで私たちが受けてきた教育システムというのは、実は19世紀のイギリス革命の際、各地域の工場労働者である若者たちのレベルを統一することを目的として作られたシステムがベースであること。「言われたことを正しくやれる能力」を身につけるためのものです。しかし、子どもたちに待ち構えている未来では、そのような能力は必要とされていません。
この「万人クリエイティブ」時代、子供たちは、我々の時代以上に創造力が求められます。そのためには、私たち親も、創造力と勇気をもって、子供たちに本当に必要な“教育”とは何かを考え、選ぶことが求められるのではないでしょうか。

Yoshimi Ueda // Tokyo

上田佳美 // 東京

上田 佳美
慶應義塾大学卒業。20代でウォルト・ディズニー・ジャパンに入社。モバイルコンテンツのプロデューサーとして従事し、ディズニーの “最高のモノづくり”、”最高のチームを作る ” 文化に多くを学ぶ。その後映画業界で、世界で認められる日本人のクリエイター達と出会い、日本人の創造性に興味を持つ。2016年レッジョ・エミリアのアプローチと出会い衝撃を受け、サマースクールなどの開催を経て、2019年東京・中目黒に本格的なレッジョ・アプローチを目指すKodomo Edu International Schoolを創設。

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