説明会・体験会
お申込はこちら

まずは
資料ダウンロード

Blog

© 2022 by Kodomo edu. (Renia, Inc) All Rights Reserved.

2017.04.03

レッジョ・エミリアアプローチで幼児期に身につけた発想力は一生の宝物

Category レッジョ・エミリア アプローチ

Tags こどものためにできること幼児教育子供脳の発育レッジョ・エミリア子ども

幼稚園を卒業した後はどうなるの?

レッジョ・アプローチの大ベテランの先生と面白い会話をしました。本家イタリアのレッジョ・エミリアではレッジョ・アプローチの学校は高校まであるそうです。ロサンゼルスではたいていはプリスクールまで。小学校以降も子どもが主体となるプログレッシブ教育を続けることはできますが、それは主に私立の学校になるので全ての子どもが進学できる訳ではありません。私の疑問は「こんなに素晴らしいアプローチを幼児期に経験して、でももし小学校以降は続けられないとしたらどうなるんだろう」ということ。

そんな悩みを相談したら、先生はこんな話をしてくれました。

以前うちのプリスクールを卒業した男の子がいてね。小学校以降もできればプログレッシブ教育を続けられたらと願っていたんだけど、色々な理由でそれは難しくて、近所の一般的な公立小学校に進んだの。ある日何かのイベントでプリスクールを訪ねてきてくれて、その時に彼に「小学校はどう?」って聞いたの。そしたら彼は悲観するわけでも誰かを非難するわけでもなくこう言ったの。

It’s ok. It’s just that they don’t have great ideas like me! (まぁまぁかな。みんな僕みたいにすごいアイデアがないんだ!

 

幼児期に得た自分で考える力は一生続く

レッジョ・エミリアアプローチのプリスクールでは、先生から何かを教えられるという受け身の教育ではなく、いかに自らが発想力を持ち、それを周りと協力して実践・改善していくかを学びます。どうやら5歳までに培ったその思考回路は、例え周りの環境が変わってもなくならないようです。

人間の脳が一番大きく発達するのは生まれてから5歳頃までという研究がされています。その時期にどういう経験をするかにより、その子の持つ無限の可能性が変わってくると考えられています。

この男の子の発言を聞いて確信しました。レッジョ・エミリアアプローチの幼児教育を通し、子ども達が”Great ideas”(素晴らしい発想)を一生持ち続けられる土台作りができること。そしてそれが一生続いていくギフトになるということを。

Mutsumi Paterson // Los Angeles

ムツミ・パタソン(ロサンゼルス)

【おすすめ記事】

レッジョ・エミリア アプローチって何?① ”その成り立ち”
レッジョ・エミリア アプローチって何?② ”子供が100人いれば100通りの言葉がある”
レッジョ・エミリア アプローチって何?③ ”グループワークを重視”
レッジョ・エミリア アプローチって何?④ ”本物の素材を使うアートプログラム”
レッジョ・エミリアアプローチって何?⑤ ”表現方法に様々な材料が使われるのはなぜ?”