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2024.05.30

世界のエリートが今親に感謝する幼少期の教育とは!?

Category 日本の教育

Tags こどものためにできること幼児教育子供子ども子育て

私も知らず知らずのうちによく読んでいた、東洋経済オンラインで連載されているミセス・パンプキンさんの育児記事。そのパンプキンさんが、世界の金融企業で働く息子、ムーギー・キムさんと一緒に書いた本が、「一流の育て方」です。

「リーダーシップあふれる一流のビジネスパーソン」と、「単に勉強ができるだけの”二流偏差値エリート”」たちのこの差はどこから来るのか?

という疑問から始まっているのがこの本です。そして著者は、

その差は、幼少期からの教育環境、各家庭での教育に起因するのでは

と考え、そこからリーダーシップを発揮し本当に優秀と言える人たちにアンケート調査をしたそうです。

トップの大学を卒業し、世界の大企業で働く日本の学生達を対象に、両親の家庭教育を振り返って感謝している点直して欲しかった点について、実際にアンケート調査をした結果

に基づいています。本書は全7章からなり、どれも非常に読み応えがあるので全部載せたいところですが、KODOMO EDUテーマの幼児教育に焦点を当ててポイントを下記にまとめてみました。

①「自分を知り、自分で決められる力を育てる」

 

この本で最初に述べられているのは、「子供の主体性を最大限に伸ばす」ということ。私が自分の娘を一斉保育の幼稚園から自由保育の幼稚園に転園させたのも、これが目的でした。親が子供に価値観ややるべきことを提示したり押し付けては、素直な子供の思考力は止まってしまいます。主体性を育むには、下記がポイントです。

自分で決断する自由を与え、自分を探させる

「いい意味で自由放任で育てられて良かった」と答えるのは東京工業大学卒のTさん。「早い時期から自分のことは自分で決めるという癖がつき、自分に対する責任感を得ることができた。」と語ります。」

また習い事については、ミセス・パンプキンさんは「親が勝手に習い事を決めてはいけない。」と強く主張しています。子供本人が好きで選ぶものでないと、結局伸びないし投資効果がないからです。

私も4歳の娘に極力自分で選ばせています。もちろん、幼児期の子供が自分でおけいこスクールを探すことはできないので、こちらで調べて実際見学まで一緒に行きますが、それをやりたいかどうかは本人に決めさせています。本人が自主的に選んだチアダンスは、やはり練習も熱心ですし、既に”他の子に負けたくない”思いがあるようで発表会前は自主的に練習をしたがり「ママ、練習やるよ!」と逆に号令をかけられ私が慌てて家事を切り上げるという感じです。

②「読み聞かせ」の習慣が視野を広げ勉強にも興味を持つ

 

著者いわく、「世界トップのリーダーは例外なく読書家」だそうです。読書の効果というのは、「視野を広げる」ことと「勉強に興味を持つこと」です。

「若い頃から視野が広く、自分の好き嫌い、強みと弱み、価値観を理解できている人は、将来の職業選択において天職に近づきやすい。」

視野を広げることで、子供は天職に巡り合う確率は上がります。子供の興味を育て、天職を見つけるきっかけ作りをするのも親の大事な仕事の一つ。天職に出会えたからこそ、世界トップで活躍する人の今があると思います。

ここで言う”勉強”とはもちろん、ドリルをこなすとか、問題を解けるようになることではなく、”興味を掘り下げる”という「自ら学ぶ姿勢」です。

読み聞かせは赤ちゃんの頃からするといいと言われますが、幼稚園や小学校低学年でも親子でする読書は良いそうです。

③芸術を通して感受性と教養を身につけるべき

子供の教育というと、どうしても後回しにされがちなのが「芸術」に触れること。世界トップのリーダー達は親の教育で”芸術に触れることの大切さ”を説いています。

「義務教育の間は、もっと人間味を豊かにする教育を受けたかったです。」(東京大学卒業生)

親に感謝していることとして「幼少期から小学校までは、一流の芸術に多く触れる機会を与えてもらい、感受性が刺激されました。それがその後の感性を形成しました。」(東京大学卒業生)

日本では多くの子供が幼稚園や小学生の幼いうちから受験戦争に突入してしまい、感性を磨く機会を失ってしまいます。親も子供の受験があるとなかなか気持ちの余裕を持てないと思いますが、家庭教育で芸術に触れる機会を設けることが非常に重要です。

ミセス・パンプキンさんも、次のように警笛を鳴らします。

「現在の教育システムでは、残念ながら、受験勉強の対策はできても、深い教養を身につけさせるような教育は望めません。だからこそ、各家庭で少しでも芸術に触れる機会を作ってあげることが大切です。」

子供が幼い頃からアートや音楽に触れることは、大人になった時の佇まいや醸し出す雰囲気も作る大事な要素になると思います。

④世界エリートが口を揃えて言う「親のしつけ」の重要性

私たち親世代は、恐らく比較的親に厳しく育てられた世代なので、子供のしつけは当然やっているとう認識だと思います。しかし、最近はモンスターペアレンツと言われる親も現れ、自分の子供を溺愛するあまり”しつけ”がおろそかになっているのでは?と思う子供も公園などでたまに見かけます。(とは言え、礼儀正しい日本人の子供は、外国の子供よりも圧倒的に良くしつけられていると思います。)

子育ての定番である”しつけ”も、抜かりなくやりたいところですね。

全ては子供が「自己実現」するために

この本の目的として、”いい大学やいい会社に入って終わらない、その先で「自己実現」するための主体性・リーダーシップを育むという意味での「一流の育て方」を、ともに学ぶことを目標に据えている。”とのこと。

子供の教育となると、どこの学校に入れるなどがフォーカスされがちですが、そんなこと以上に、子供が「自己実現」できるようサポートするのが親の一番の役割ではないかと思います。そして同時に、親自身も自分の「自己実現」をすることも忘れないことも重要だと思います。自分の夢を犠牲にして子供の教育に身を捧げてしまうと、結果的に自分が達成できなかった夢を子供に押し付ける結果になってしまう可能性が大きいからです。

教育も、子供も親も結果的にハッピーになるやり方を模索したいですね。

Yoshimi Ueda // Tokyo

上田佳美/東京

上田 佳美
慶應義塾大学卒業。20代でウォルト・ディズニー・ジャパンに入社。モバイルコンテンツのプロデューサーとして従事し、ディズニーの “最高のモノづくり”、”最高のチームを作る ” 文化に多くを学ぶ。その後映画業界で、世界で認められる日本人のクリエイター達と出会い、日本人の創造性に興味を持つ。2016年レッジョ・エミリアのアプローチと出会い衝撃を受け、サマースクールなどの開催を経て、2019年東京・中目黒に本格的なレッジョ・アプローチを目指すKodomo Edu International Schoolを創設。

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