2017.03.26
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2022.08.22
レッジョ・エミリアアプローチとモンテッソーリメソッドの違い
Category レッジョ・エミリア アプローチ
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プログレッシブエデュケーションに興味がある方は、レッジョ・エミリアアプローチとモンテッソーリメソッドの違いに興味を持たれるかもしれません。どちらも写真を見ると光が溢れ独創的で美しい教室の様子を見ることができます。どちらもイタリアで生まれた教育法。どちらが優れているというものさしではなく、私はそれぞれの子どもや家庭の方針にどちらが合うかで選ぶべきではないかと考えます。違いについてお話したいと思います。
モンテソーリメソッドの基本
モンテッソーリメソッドは1907年にイタリアで始まりました。創始者のマリア・モンテッソーリは小児科の医師でした。モンテッソーリの学校は通常、縦割りで子どもを分け、年上そして年下から仲間との関係や様々なことを学ぶと考えています。
教室の環境は、静かで、感覚的な経験(におい、見るもの、音、触るものとの相互作用)ができるよう整えられています。先生は子ども達の様子を観察、指導し、生徒が成長するにつれてより独立した学習に移行するように促します。
レッジョ・エミリアアプローチの基本
レッジョ・エミリアアプローチはやはりイタリアで、モンテッソーリメソッドが生まれてから約50年後に始まりました。 ”レッジョ”という名前は創業者ローリス・マラグッツィの故郷の名前で、その町全体がレッジョ・エミリアアプローチの教育モデルになっています。なんとレッジョ・エミリアにある公立の学校はレッジョ・エミリアアプローチを採用しているのです。
モンテッソーリと通じて、レッジョの教室の環境は静かで美しく開けた環境です。レッジョでは子ども達には無限の多種多様な表現方法や学びの方法があると信じています。レッジョの学校は、子ども達それぞれの個性を大切にしています。子ども達が好奇心に従い、ひとりひとりが様々な手段と方法で学ぶと考えます。
類似点がありますが、レッジョ・エミリアアプローチはモンテッソーリメッソドほど決まった公式がありません。先生と子どもが一緒にカリキュラムを作っていく、常に子どもの持つ興味によりカリキュラムが流動していくというのがレッジョの特色でしょう。去年と今年と来年では、例えば同じ年齢グループでも同じカリキュラムが繰り返されることはまずありません。
違いを考察する
レッジョはいくつかの点でモンテッソーリに似ていますが、コミュニティ全体で子どもを育てるという考えは、レッジョ・エミリアアプローチの学校における最も重要な違いです。 レッジョ・エミリアアプローチでは、保護者、子供、教育者は、教育プロセスを通じてパートナーとみなされています。
これは、”親・教師・子ども達”が常に三位一体でコミュニケーションを取り、一緒に学びを共有するという考えです。レッジョでは教育者や保護者も、常に学ぶ立場であるのです。
また、レッジョでは先生が様々なマテリアル(題材)を意図的に子供に提示し、子供がどのように興味を持つかを観察します。そして子どもの興味に沿ってカリキュラムが変化します。コミュニケーションとドキュメンテーション(子どもの活動記録)に重点を置くことは、レッジョアプローチの大きな柱です。
モンテッソーリの学校ではカリキュラムがあらかじめ決められており、子どもたちの反応に対する具体的な期待があります。
レッジョとモンテッソーリの学校のもう一つの違いは、モンテッソーリでは先生は子どもを彼らに干渉することなく観察する控えめな”ガイド役”と見なされることです。モンテッソーリの教育者の目標は、カリキュラムに従い、子どもたちが自信を持って成長し、彼らが学習し発展するにつれてより自立するようにすることです。また、モンテッソーリの教室には、慎重に選ばれたおもちゃ、書籍、子どもの自立を奨励するための教材が含まれています。子供用のシンク、テーブル、棚、キッチン用具は、大人の助けを求めずに遊ぶことができます。これにより、子どもたちは「自分のペースとリズムで進歩する」ことができます。
自分の子どもに合うアプローチを見つけよう
以前私がNAREA(North America Reggio Emilia Alliance)の会議に参加した時に、あるパネラーがレッジョ・エミリアアプローチとモンテッソーリメソッドの違いをプレゼンテーションしていました。彼女の学校では両方のメソッドをうまく取り入れているようです。
これらのキーワードが、自分の子どもに合う学校選びに役立つと嬉しいです。
〈Montessori vs Reggio Emilia〉
Individual – Group oriented
Sequential – Open ended
Ordered – Freedom of thoughts and speeches
Structured – Spontaneous
Exected – Unexpected
Teacher to child – Between teacher and child
Pre determined – Flexible
Separate – Collaborative
Mutsumi Paterson // Los Angeles
ムツミ・パタソン(ロサンゼルス)
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